2018年6月14日木曜日

秘密儀軌ツアー  七ー26ーe11

 十一巡目の五
 エキサイトブログからのつづき

 前日の一日はそうして費やされたが、六月九日(とりあえず二十六日目)からは、仕組みやこちらの都合もあって、朝九時出発に変更されての出発であった。前回は自然関連の科学施設であったが、今回は生命体関連の科学施設で、アンドロイドやサイボーグ、さらにはホムンクルス、つまり人造人間の領域であった。この件では仕組み担当の女性科学者達が色めきたった。普段は女人禁制だからである。
 先行組は男のみであったそうで、後続に女性が三十名追加されていた。さすが『男のダッチドールはいかがですか?』を書いた佐田さんだわと、彼女達は喜んだ。監視役の五千億名ほどのメンバーも連れ立って巡ったようであった。アンドロイド三十分、サイボーグ二十五分、ホムンクルス六十分ほどといった視察であったが、旧体制領域に引き込まれそうになったということで、休眠中の佐田が起こされて調整しなくてはならなかった。
 それ以上は無理ということで一度帰ることになったが、帰った者達には旧体制側からのエネルギー攻撃がなされた。秘密を覗き見た者に対する懲罰ということらしく、それとの戦いを克服しなくてはならなかった。そしてその日は午前中のそこまでで中止となり、ナポレオンとアメリアはつぬぶて山、残りの中国三か所、四国二か所を巡って親交を深めていったのだった。



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