2018年6月11日月曜日

秘密儀軌ツアー  七ー26ーe10

 十巡目の五
 エキサイトブログからのつづき

 六月五日(二十二日)は術界のスポーツ領域へ出かけることとなり、ナポレオンは五十名のメンバーと共に朝十時、忍野の鐘山の滝で禊をしてから出かけて行った。スポーツ領域にはたくさんの施設があったが、ナポレオンは武術関連の体術とかヨガくらいにしか興味がないようだった。オリンピック競技などはクーベルタン男爵が案内したのだそうであるが、ただ見学するだけで終わったらしい。
 舞踊部門では多種多芸のアメリアが興味を持って見て回っていたが、結局彼女の趣味は一般レベルのものでしかなく、地球でやればいいということで、残りの時間はナポレオンの武術のトレーニングに費やされたのだった。とにかくナポレオンは剣士に特化しているようなところがあって、それ以外にはほとんど関心がないようだった。
 革命家としてはそれで十分なのかもしれなかったが、こちらから見るとそれは地縛化している状態であるようにも思えるので、もう少し人間としての幅を広げてもらう必要があった。というのも彼はただの革命家ではないような背景があったからである。仕組みの奥に深く繋がっていて、それをこなすためには武術一筋ではこなせない感じがしたからである。



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