2021年4月30日金曜日

安徳女帝 3

  エキサイトブログからのつづき

 五十回ほど無限回帰して帰ってきた安徳さんは、三十四才の大人の始まり年令になっていた。そしてとりあえず富士山忍野の研修会館の宿に入ってもらって、そこからの調整になっていった。ところが佐田が公式行事の真っ最中であったため、付きっきりの対応をすることができないので、彼女の周りは伏魔殿の包囲網が築かれていったようだった。
 もちろんそれは両親の建礼門院だったり、高倉天皇であったりもしたわけであるが、彼女はそうした藤原がらみのメンバーを信用しておらず、金井南龍師でなければ嫌だと言ってがんばっていた。佐田では駄目なのかと聞いてみたら、佐田が一番だけどそばにいないからとのこと。
 当然のことではあったが、こちらも忙しいので金井先生と落っこち先生に頼むしかなかったわけであるが、両者とも頼み切れないほど弱いのである。佐田の弟子だからいいのではないかと言ってみても、現状でもまだ両者は佐田を裏切っているのだという。分身分体がまだ二三十はあったからである。

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