Seesaaブログからのつづき
海から取り出すためにはどうするのかと確認すると、金粉として掌に集まってくるのだという。金粉というのは値打ちが低いし、砂金でもないと言うので、それではどうにもならないのではということになったのであるが、周辺に伏魔殿、並びに監視者たち、あるいは研究者たちがどんどん集まって来て、交渉の成り行きを見守っている。見守るだけではなく、伏魔殿側のたぶらかしが渦巻くのである。
それにも負けずに精霊は佐田を神官のところへ連れて行った。すると神官は何に使うのかとしつこく聞いてくる。かなりの押し問答のあと、ご祭神らしい方との交渉となっていった。そして佐田が帰り道の科学、帰り道の自然、帰り道の世界・宇宙の仕組みのために使う、そう答えると、それなら良いということにはなったのであるが、それからが大変であった。
だいたい金塊が出ないのだという。たまには出ると言う声も聞こえたのであるが、どうもそれは伏魔殿の妖精らしかった。こちらの本来の自然とは違うわけで、そちら側が佐田に金塊を取り出させてそれを奪い取ろうとしていることがうかがわれるのであった。
続きは明日。
エキサイトブログへつづく
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