2024年4月25日木曜日

高杉晋作神行 十七

  Seesaaブログからのつづき

 十日目は木星の衛星イオ、この星は仏教系、道教系、神仙界系などの伏魔殿側の極楽、桃源郷である。三嶋大社の勤務地にいた頃には、三条正子はそちらには出かけたことがあるとのことで、四十九日に取り組んで自分が変化している状況下で、その世界がどう変化しているのかに関心があったとのことである。その思いを胸に抱いての見学は、やはり中に入ることにはならず、特設領域での確認であったとのこと。
 熊野の方は堂々と中に入って行かれたそうであるが、明治の方はおぞましいものを見るようにして、正子をとめたのだそうである。自分としても以前とは違う中の世界を驚きをもって眺めるしかなく、その変化が逆に違和感となっていき、果たしてそれが正しいものであるかどうかの判断に迷うのだった。
 とにかく天皇家神界での生活は、レベルの高い、女の神官としてはトップの地位にあって、男のトップと並び立っていた自分、その自分が崩壊していく恐れ、地位を失いそうになっている自分が不安でならなかったとのこと。しかし三嶋大社では逆にミタマのレベルが上がれば、伏魔殿側の対応にも違いが出るとのことで、そちらにはそちらの思惑もあるようであった。三嶋大社の男の神官は、自分より格上になっていく女の神官におののいていたとのことではあるが。

                  gooブログへ続く。

0 件のコメント:

コメントを投稿