四巡目の五
エキサイトブログからのつづき
ふりがな付きの『子神たち』(佐田の著書)を手渡されたナポレオンは、赤城山の寝室で一人になると、それを読み始めるのだった。そして朝まで読み続けていたが、三分の二ほど読んだところで、赤城山の朝の鍛錬の時間がきてしまったのだった。赤城山の上のほうに小さな滝があり、そこで彼らは毎日禊をしているのだという。
そこは体制側の佐郷屋組とも共同の滝場であるため、交代で使われることになっているとのことであったが、その日はナポレオンが入るということで、大勢の役人たちがやってきていた。彼らだけが使う小さな滝であるために、一名ずつ交代で入るしかないその滝に、ナポレオンが入る順番がきた。初めての滝で何が起きるかわからないので、佐田に対応してほしいという依頼があったので、自宅からの瞑想調整をして彼を滝に入れたのだった。その滝行で彼のミタマは構造界の七合目まで上がっていった。潜在的な何かがなければ考えられないレベルであった。
そのあとピレネーに帰ったナポレオンは、図書室で『子神たち』の残りを一気に読み終えて、眠りに入ったのだった。
続きは楽天ブログで。
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