十四巡目の七
楽天ブログからのつづき
七月三十一日
ナポレオンの四十九日行はレアで頓挫してしまった。それは太陽系の元の恒星段階のアメノトコタチ大神とワカヒルメ大神が埋められている衛星を探訪させようとしたからだった。あわよくばそこに埋没しているアメノトコタチ大神とワカヒルメ大神の掘り起こしをしたかったのであるが、それはナポレオンの四十九日行としてはふさわしいものではなかったのだろう。しかし、彼の四十九日の世話役をやらされ、仕組みの先導役の立場からの方向指示を任されてしまっては、どうすることができただろう。ほかの世話役方がお手上げ状態だったのだから。
結局それからひと月以上もの間四十九日行は行われなかった。というのもその頃、富士山の忍野神社周辺の佐田の共同私有地の突貫工事が進められており、ナポレオンがそこでの土木工事に異状なほどの能力を発揮して、大活躍をし始めていたからである。
機械文明より自然的な感覚の方に能力があるということは、ナポレオンが自然神がらみであることの証明のようでもあり、ヘラクレス並みの働きが現れてくるのではないか、そんな期待を抱かせる活躍ぶりだったからである。
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