十二巡目の五
エキサイトブログからのつづき
翌日の六月十三日(三十日目)は、仏界の神に会うということで朝の九時にナポレオンたちは出かけていった。上の仏界には以前行っていたが、剣術ばかりしていて満足な異次元探訪になってはいなかったということで、今度はもっとしっかり確認しようという意図があったのだろう。彼のミタマのレベルが九合目に上がっていたので、各界の神々との接触をしておく必要があったのかもしれない。別の導師方の考え方のようであった。
太陽系の仏界は仕組みで宇宙が崩壊したあとは、太陽の周辺に同心円的な星としてセットされているということになっていた。今まではそのことにほとんど疑問を挟まないできたのであるが、今回は改めて確認する気になって聞いてみたところ、はっきりしないのだという。おそらく宇宙は再構成されていて、以前の形が復元されているのではないかという気がしたので、その確認をとってもらおうとしつこくたずねると、どうやらこちらの言うことが正しいらしい。
調査団もそこらあたりの確認をしたくて、再探訪させていたのではないかと思われるのであるが、それぐらいの曖昧な確認しかできないのだった。まともな仏界はそれなりにあるし、新世界の仏界神もしっかりした存在としてあるのであるが、宇宙の位置付けに関しては今ひとつはっきりしないのだった。
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